ライブドア監査人の告白
ライブドア監査人の告白 を読んだ。
ライブドアの監査を担当していた会計士だった田中慎一氏が書いた本。
株とか会計の事には、殆ど縁も興味もなく生きてきた私には粉飾決算とか会計監査の仕組みなど説明されてもチンプンカンプンだから、自らこの本を手にとって買って読むことはまずないのだけど。
先日、著者の田中慎一氏のお母さんから、「良かったらこれ息子が書いたんだけど読んでみて」と手渡された。
可愛い息子を心配する母の愛情が感じられた。田中さんのお母さんは息子自慢をしたいような厭味な人柄ではありません。親を見れば子がわかるような人です。
自分の知らない世界を覗くつもりでよーし!っと読んでみました。
<率直な感想。>
東大出て頭も良いのに、道徳観とか倫理観がない人の起こす事件ばっかり目立つこの頃です。
そして、やっぱり日本における株なんて博打と同じ。だって、監査人が簡単に見抜けない。或いは、堂々と経営者に言えない未整備なシステムや構造になっているんだもの。
又は、経営者とグルになってやってる。=これが粉飾決算。
過去のカネボウや山一證券の時とライブドアは粉飾の構図は違うけど、株価を下げたくない為に嘘の会計報告書を出してるのは一緒。
ホリエモンも宮内も、今は対決してるけど前は同じ目的で世の中を欺いて日々錬金術に奔走してたわけでしょう?
そう、この本で一番感じたのは本当に優秀な人というのは、文武両道だということです。
正義感と倫理観あふれるかっこいい東京地検特捜部の人や著者の田中さんもそういう人です。
健全な肉体に健全な精神が宿るんだなあ。
<追記>
田中慎一さんのBlog 「今日もいいこと日和」はこちらです。以外や以外甘いものと美味しいもの食べ歩きが大好きなんですねー^^