60歳からの人生(旅)ノート

Appleと猫と米国株が好き

女盛りは意地悪盛り 感想

 

女盛りは意地悪盛り (幻冬舎文庫)

女盛りは意地悪盛り (幻冬舎文庫)

 

 

女盛りは意地悪盛り 感想

内館牧子

これは週刊朝日に(2004年2月から2005年6月まで)連載された「暖簾にひじ鉄」というエッセイをまとめた一冊である。
13年前のモノだが、古さは感じないし、読みながら声を出して笑ってしまうし、ほんとうに癒された。内館さんは、大変頭が良くて、ある時は大横綱にも、ハッキリとモノ言う、強くて、心優しい人だというのがよくわかる。
ブックオフで¥360で買った文庫だけれど、コレはしばらくブックオフに売りに持って行かない。
又しばらく5年位経った頃、電車の中か、病院の待合室かで開くには良い本だと思うから。
2014年3月に、書かれたあとがきに書かれている文章が、又イイ‼️

人は誰しも、過ぎ去って久しい日々を思い出してみることが必要かも知れない。そ時の自分を、その時の周囲の人々を、その時に考えていた事、等々を思い出してみることは悪くない。
日記や手帳があれば、開いてみてはいかがだろう。それは決して、後ろ向きなことではなく、自分を心優しくし、他人の存在がありがたくなり、力が湧いてくることだ。
私が10年前の文章を読んで、「今の私には書けないなあ」と思ったように
誰しもきっと「今の私には出来ないなあ」と思うことが出てくるのではないか。
それは間違いなく、「今を面白がって、今を存分に生きよう」という決意につながるように思う。